今月の旬をかざる枝もの定期便-2025.4-

枝もの定期便

利休梅

利休梅

利休梅(リキュウバイ)は、春の訪れを告げるように咲く白い花が美しい枝ものです。枝ぶりは素朴でありながら上品さを持ち、どんな部屋にもすっと馴染みます。一輪挿しにしても、枝を伸びやかに活かしても、空間に静かな存在感と季節感をもたらしてくれます。名前の由来は千利休にちなんでおり、茶の湯の精神にも通じる“間”や“余白”の美を感じさせてくれるのも魅力の一つ。花の少ない時期に咲くその清らかな白は、心を落ち着かせてくれるような力があります。枝を生けることで、日常の中に自然のリズムを取り入れる楽しみを感じられるのが利休梅の魅力です。

枝ものを長く楽しむための方法

切り口の処理と水替えをこまめに行う
飾り始めて2〜3日が経過したら切り口を水中で斜めにカットしたり、切り口を割って水の 吸水面を広げると効果的です。また、水は2~3日に一度は替えて雑菌の繁殖を抑え、 常に清潔に保ちましょう。

不要な葉や枝を取り除く
あらかじめ不要な葉や枝は取り除いておりますが、お手持ちの器で管理される場合、水に 浸かる部分に葉や枝があると腐敗しやすく、全体が傷みやすくなります。余分な葉を適度に 落としておくことで、水の濁りを防ぎ、枝ものの鮮度を保ちやすくなります。

直射日光や冷暖房の風を避ける
枝ものは乾燥に弱い種類も多く、エアコンの風が直接当たると急激に水分を失ってしまいます。 明るい半日陰や風通しの良い場所に飾り、過度な温度変化を避けることで、より長く自然な 美しさを楽しめます。

今月も「旬をかざる枝もの定期便」をご利用いただきありがとうございました。

旬とかざる愉しさを皆さんと共に感じ、心豊かな暮らしを共につくっていければと考えています。来月の旬の枝ものもお楽しみに。