バンクシアのグリーンスワッグ
玄関を、香りから始める。バンクシアのグリーンスワッグ
ドアを開けた瞬間に、その家の印象は決まります。
このスワッグは、玄関の一角に掛けることを前提に作りました。見た目の存在感と、緑とラベンダーの香り。その両方で人を迎えます。
バンクシアを一点だけ置いた理由
バンクシアは、形そのものが強い花材です。ひとつあるだけで視線が集まります。
ただしこのスワッグでは、主役として前に出すためではなく、他のグリーンを引き立てるために置いています。 全体を見たときに最初に目が止まる点があることで、周囲の細かい葉の重なりが意味を持ちはじめる。焦点のない緑の束は、量があっても印象に残りません。
だからバンクシアは一点だけです。二つ三つと増やすと、それぞれが弱くなり、引き立てる役割も果たせなくなります。
存在感がありながら、周囲を消さない。この位置に置ける花材は多くありません。
玄関に掛ける、という前提
視覚より先に、香りが届く場所として玄関を選んでいます。
ドアを開けて中に入るまでの数秒、人は周囲をよく見ていません。荷物を持ち、靴を脱ぎ、視線は下を向いている。その状態でも届くのが香りです。緑の青い匂いと、ラベンダーのやわらかい香り。見る前に、家に入ったことを感じさせます。
掛ける位置は、ドアを開けて正面か、少し斜めに入る壁面が適しています。靴箱の上の壁でも構いません。目線の高さか、やや上。上げすぎると香りが届きにくくなります。
玄関は窓が小さく、光が限られる場所が多いと思います。このスワッグは緑を基調にしているため、明るい光がなくても色が沈みません。むしろ薄暗いほうが、緑の深さが出ます。
家族と来客に、同じ迎え方を
玄関の花は、来客のために飾るものだと思われがちです。
ただ実際にいちばん多くその玄関を通るのは、そこに住んでいる人です。仕事から帰ってきたとき、買い物から戻ったとき。毎日通る場所に、同じ香りがある。それは来客をもてなすこととは別の価値だと思っています。
訪ねてきた人には、その家らしさとして伝わります。住んでいる人には、日常の一部になります。同じものが、両方の役割を果たします。
よくある質問
香りはどのくらい続きますか
ラベンダーの香りは時間とともに穏やかになっていきます。近づいたときに感じられる程度に落ち着いていきます。
玄関が暗いのですが大丈夫ですか
問題ありません。直射日光の当たる場所のほうが、むしろ色が抜けやすくなります。
手入れは必要ですか
水やりは不要です。